龍の女神となるべき姫【下】 更新停滞中



「もう我慢できねぇ。
できるわけねぇだろ?」




そう言うと、また両手で抱きしめられた。



今までよりも、きつくギュッと。



ドキドキするけれど、耳から伝わる悠基の鼓動に安心する。




「―――お前のこと、好きだから」



『……え?』




今、なん、て……?



好きって、言ってくれたの……?




ドキドキしすぎたせいで、幻聴が聞こえたのかと思った。



悠基の顔を見たいけれど、強く抱きしめられているから動けない。