龍の女神となるべき姫【下】 更新停滞中



『え……?』




悠基はため息混じりに声を発したけれど、私には何のことだかさっぱりわからない。




「あん時決めたんだよ。
お前を初めてバイクに乗せたとき」




そう言うと、悠基は私の頬に指をはわせた。



まるで涙の痕を消すかのように、優しく愛しそうに。




「お前が話してぇって思うまで、無理に聞かねぇって」



『あ……』




思い出した、悠基の言葉。