「悟ー、よくも逃げてくれたね」


笑いながら言ってるのが更に怖さを増した。


「大輔も悟と一緒ってことは、透くん家にいたんだねぇ」


碧依、完璧にキレてる。

キレた碧依はとにかく手がつけられない。

俺たちはそのまま床に正座して頭をついた。


「碧依様!ごめんなさい!」

「もう逃げません!」


土下座する俺たちを見て、ソファに座る実妃が爆笑していた。

ご飯を作っている母ちゃんも、クスクスと笑っている。


「明日からちゃんと勉強してねっ」


まだ少し怒ってるけど、どうやら許してくれた模様。