俺は大輔と顔を見合わせて笑った。

“作戦成功だね”

口パクで大輔は言った。

これがきっかけで碧依は、クラスにも馴染んで明るい碧依になった。

毎日の登校は大体が百合と。たまに俺たちとも一緒に行ったりする。

碧依が毎日笑ってることが、俺にとっての幸せだった。

小学2年、3年は俺だけが違うクラスで、それぞれに新しい友達も増えた。

碧依と百合は相変わらず仲良しで。

碧依にとって百合は、“親友”という存在になっていた。

いつの間にか“碧依ちゃん”“百合ちゃん”と呼んでいたのが、“碧依”“百合”になっていて。
2人の信頼関係が見えるようになった。