「碧依ちゃん、おはよー」


その時、碧依のクラスの友達と思われる子が声をかけてきた。


「百合ちゃん、おはよ」


その子は百合ちゃんというらしい。

碧依は少し元気のない笑顔で挨拶をした。


「ねぇねぇ、碧依ちゃん。明日から一緒に学校行かない?」

「え?」


碧依は驚いて百合を見た。


「同じ方向だよね?あたし一緒に行く人いないんだぁ。碧依ちゃん一緒に行こうよ」


満面の笑みで百合は言った。

碧依も笑顔になって大きく頷いた。


「うん!」