大輔と同じクラスになって、俺は1つだけ嫌なことがあった。
それは、クラス中が大輔と俺を比べること。
双子なのに大輔の方がしっかりしていて、決まってテストの点も大輔が上。
そのたびに「大輔はあんなにしっかりしてるのに悟は‥」ってまわりから言われる有り様。
この時ほど、大輔を恨んだことはない。
なんで双子なんだって、なんで同じクラスなんだって、ずっと心の中で思っていた。
大輔と同じようにできない自分が歯がゆくて。
頑張ったって大輔には勝てない。
だから恋だけは頑張ったんだ。
碧依の笑顔を、俺だけのものにしたかった。
子供ながらに真剣に碧依を想っていた。
それは、クラス中が大輔と俺を比べること。
双子なのに大輔の方がしっかりしていて、決まってテストの点も大輔が上。
そのたびに「大輔はあんなにしっかりしてるのに悟は‥」ってまわりから言われる有り様。
この時ほど、大輔を恨んだことはない。
なんで双子なんだって、なんで同じクラスなんだって、ずっと心の中で思っていた。
大輔と同じようにできない自分が歯がゆくて。
頑張ったって大輔には勝てない。
だから恋だけは頑張ったんだ。
碧依の笑顔を、俺だけのものにしたかった。
子供ながらに真剣に碧依を想っていた。

