幼なじみ物語2

大輔と同じクラスになって、俺は1つだけ嫌なことがあった。

それは、クラス中が大輔と俺を比べること。

双子なのに大輔の方がしっかりしていて、決まってテストの点も大輔が上。

そのたびに「大輔はあんなにしっかりしてるのに悟は‥」ってまわりから言われる有り様。

この時ほど、大輔を恨んだことはない。

なんで双子なんだって、なんで同じクラスなんだって、ずっと心の中で思っていた。

大輔と同じようにできない自分が歯がゆくて。
頑張ったって大輔には勝てない。

だから恋だけは頑張ったんだ。

碧依の笑顔を、俺だけのものにしたかった。

子供ながらに真剣に碧依を想っていた。