ポロ…。
「ヒック…。」
「杏樹…ゴメン。もう大丈夫だから。」
「怖かった…怖かったよぉ」
それからしばらくあたしは泣き続けた。
瞬君はずっとあたしの背中をさすってくれたんだ。
「ごめんね、瞬君」
「杏樹が謝る必要なんてないんだよ。遅れた俺がわるいんだから」
「…アリガトウ。」
「クス…どういたしまして」
「瞬君、あの、ナイトの話聞きたいんだけど、それとさっきの人たちが言ってた龍雷って言葉の意味」
「あ~あれね、龍雷はオレの通り名。こっちに来てから初日に乱闘してね…。ついた名が龍雷。龍のように速く雷のように一撃で相手をやるって意味なんだって」
瞬君が喧嘩…。
全然見えない…だってこんなにも綺麗な顔してて
「それから、ナイト。」


