あ、あたしが
あの二人を止めるの??
「無理。あの中に入っていけない」
「大丈夫。ココから桐に『助けて。』って言ってみな」
『助けて。』ってそんな嘘に桐が引っ掛かるのかな??
「桐、助けて!!」
「杏樹。どうした?竜生になんかされたのか??」
…。ホントに引っ掛かった。
今、あたしは絶対にポカーンとした顔をしているだろう。
ん???桐が喧嘩をやめたってことは由紀は?
んんんん???あのさっき二人が喧嘩したとこでうずくまってる子が…。
もしかして…
「由紀??」
と呼ぶとその子が顔を上げた。
うっ…ものすごい泣いてるし
「ぁんじゅはあだじより…ギリのほうがだいじなの?」
あ、桐、助けてって言ったからか
「二人とも大事だよ~。それに由紀はあたしの親友でしょ?違うの?」
「ちがくない。」
と抱きついてきた。
なでなでしてると妹みたいで可愛い


