怪盗ミット・ナイト



と指差したのは隣の高層ビルの屋上だった。


「ナイト…『ライトジュエル』を返せ」


「君は…桐だっけ?返せと言われて返すやつ今までにいた?」

んなやついねぇに決まってんだろ

だけど、こいつは返すかもしれないからな


ミット・ナイトは狙っている宝石


つまり、標的の宝石しか盗まない


間違えた場合は持ち主の元に返しているんだ。


「ってことは、その宝石はお前の標的か」


「違うね。」


違う?それならなぜ返さない


「じゃあ、返せよ。」


「無理だ。俺はもうもっていない。」


もってない???

「ふざけるな。」


「ふざけてないさ、あれは君たちの幼馴染が持っているよ。しかも、今頃泣き喚いてるかもね……。」


「意味わかんねぇ」


「意味??君たちが自分の幼馴染より俺を優先したおかげで彼女は傷付いたってことさ。早く行ってやれよ。俺は目当ての宝石探しに行くからさ。また、会おう。」


チッ…今は杏樹のほうが先だ。


「おい、杏樹を探せ。」


「「「そんなの、わかってる(よ)」」」