「っ、うぅっ、ひっく、うわ~ん。」 涙が止まらない。 泣きながらこの気持ちを考えた。 気がつけば、もう、夕焼け空になっていた。 でも、この顔では帰れない。 今は、ケイトに会いたくない。 だから、おもむろに立ち上がって、 夜の街に足を踏み入れた。 一生忘れられない出会いがあるとは、 この時の私は、全く想像していなかった。