「ちょっと!放してよ!」
「おっと!暴れないで下さい」
会長の腕の中でもがく姫奈
その時だった
「可愛いですね。姫奈さん」
そいつは姫奈にキスしやがった
「あんな男にはもったいない」
「あんた何すんのよ!
それにあんたに関係ないでしょ!」
「それが結構あったりするんですよ」
「意味分かんない事言わないで!」
ふざけんな…
「……………触んな」
「何か言いました?」
「姫奈に触んなって言ってんだよ!!」
ダンッ!
会長の顔のすぐそばの壁に拳を打ちつける
それでも笑顔を崩さない会長
「暴力行為は停学処分ですよ?」
「知るかよ」
姫奈を奪い返して吐き捨てるように
言葉を残して生徒会室を出ようとする
「そんなに彼女を奪われたくなかったら
自分で景品を獲得するんだな」
「言われなくても!」
乱暴にドアを閉める


