~土曜日~

困った…
私は私服というものがない…
いつも制服ぐらいしかきないから
私服など買ったことがない…
仕方ない…
「制服で行くか…」
いまになって気付くなんて…



「菜々ー!ってあれ?制服?」
「……私は…私服など持っていない!」
「え!?」
悠一はオシャレにきめていていつもより格好良くみえる…
って私はなにを考えて…
「私服ないって…え?」
困った顔をする
「私は金がないからかえないのだ!」
「じゃあ、今日、一緒に買いにいこうよ」
「え?」
なんでそういう展開になった?
「だって…制服だとさ…何高校とか分かっちゃうからさ」
「まぁ…」
「お金は俺が出すし…」
な?っと優しく聞いてくる
だが流石にお金をつかわせるのも…
「わるいからいいよっ」
「俺は悪いなんて思ってないけど」
「でも…」
「いいからいいから、電車乗ろう?」
「…………うん」
言い合いになるのはいやだったので承知するといつもより優しく笑ってくれた。