というわけで、私は今
合コンという名の戦地へ赴いているわけです。


がやがや
「君、真菜ちゃんだったよね?」
急に知らない男の人が話しかけてきた。
誰?
不審そうに彼を見ている私に彼は
ちょっと残念そうな声をだした。
「覚えてないんだ・・・。」
「あの・・・、ごめんなさい(>_<)」
あーうー。
やらかしちゃったぁ。



ってか、マジ誰??
わかんない~~~
「まぁ、いいや。俺、小野大地。よろしくね?」
小野さんか
「よろしくお願いします」
ぺこり
「おお、やっぱ可愛いね♪ 実は最初から気になってたんだ♪」
え??
私なんかが可愛いですと???
ないない
天地がひっくり返るぐらいないよ


「私なんか・・・。」
「ダメだよ。せっかく可愛いのに卑屈になっちゃ。損するよ?」
この人、目大丈夫かなぁ?
私がかわいいなんて言う人初めて見たよ
「その目、信じてないでしょ? 真菜ちゃん可愛いよ?お世辞抜きに」
病院に行った方がいいよ
「なあ? 大輔?」
小野さんは近くにいた可愛い系の男の子に話しかけた。
可愛い系の男の子は急に話を振られたので驚いていた


当り前か・・・。
可愛くもない子を可愛いって言わなくちゃならないんだから
「え? あ、はい。すっごく可愛いです」
可愛い系の男の子は照れたようにそういった。
「ほらね? 大輔も可愛いってさ♪」


私は、照れている
・・・大輔くん?の笑顔に見とれていて小野さんの話を
聞いていなかった。
なんて可愛いんだろう
ほっぺなんてマシュマロみたいにぷにぷにしてて
唇だってサクランボみたいで
瞳は溢れんばかり
こんな可愛い男の子なんて見たことない・・・。



その時私は、大輔くんに恋をした。