「はい、終わりー」 「ありがとうございました」 やっと診察が終わった。 「巧は多分休憩室にいると思うからぁー……」 裕司先生の言葉もそこそこに私は診察室を出て休憩室に向かう。 ……あんなに避けてたのが信じられないくらいに私、巧先生に会いたがってる。 変なの。 どこか他人事のような気持ち。 自然と笑いが込み上げてくるけど、ここで笑ったらオカシイ人に見られるがなんとか堪える。