幸せの残量─世界と君を天秤に─



「どうしたんですか?」


平然を装って話しかける。

というか、通り過ぎたんじゃないのか……!!


「何故、最近俺を避けてるんだ」


「なんのことでしょう」


バレてたー!!

冷や汗がだらだら流れてる気がする。気がするだけですね。


「たまたま会わなかっただけですよ」


「俺が来ると隠れただろ」


ん?
もしかして……、


「巧先生、拗ねてるんですか?」


「なっ!!そんなわけ、ないだろ」


なんだこの人。