「…んっ、ちょ…たくみさ…!」


「何だ」


「…はなし…てっ…」


「ヤだね」


私には息も十分にさせてくれないのに、自分は悠々と喋るなんて信じられない。


これが経験値の差なのか、なんて考えてもいられない。


そろそろ本気で酸欠だ。


「………ぷはあっ」


タイミングよく離された唇から必死に酸素を取り入れる。


「それくらいで情けない」


「何を言っているか理解出来ません」


人が酸欠になるまでキスしといてこの自己中加減。

ある意味強い。