幸せの残量─世界と君を天秤に─



「ちょっと…巧さんの許容範囲、狭すぎません?」


「……そんなことはない」


「えー、だってショート丈は全部範囲外じゃないですかー」


ぶーぶー


「……うるさい」


もう。そういう所は子供みたいなんですから。

そんなことをぐだぐだ話していると、


「……」


「どうしたんですか?」


急に立ち止まった巧さんにつられて繋がった手がぐんっと引っ張られた。


「……今日は俺の奢りだったな」


「はあ…、もう欲しい物はありませんが」


「……いいから、来い」


「え、ちょっと…、巧さん?」


手をひかれて、ひとつのショップに入った。


「……ここって」


「買ってやる」


「え、でも…」


入ったところはアクセサリーショップ。あまり高そうじゃないのは巧さんなりの配慮だと思う。


「いらないのか…?」


そんな不安そうに聞かないで。


「…ほしい、です」



憧れないわけなど、ないから。




…それは想いのカタチ