幸せの残量─世界と君を天秤に─



「ねぇ、そんなとこにいたら危ないんじゃないの」


目を丸くしていた不良くんは、私の言葉でスッと目を細めた。


「あんたには関係ないよ」


「そだねー。でもさ、もし『重力を操る事など造作もない。俺は空を飛べる!!』なんて厨二なこと考えてるんなら止めといたら?飛べないから」


「んなわけなくね?」


「え、飛べるの」


「ちげぇよ。んな阿呆なことは考えてないって言ってんの」


「そんな少年漫画みたいな髪で?」


「……意味わかんないんだけど」


いや、赤髪初めて見たけど意外と日本人でもイケる!
…顔によるかもだけど!


「取り敢えずこっち側来たら?」


フェンスの向こう側はそんなにスペースがある筈もなく。


風が吹けば直ぐにでも落ちてしまいそうな。