幸せの残量─世界と君を天秤に─



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「……で?亜優美は何でそんなにやつれてるのかしら?」


「んー…」


上から降ってきた柿崎の声に、机に突っ伏したまま、生返事を返す。

…最近これ多いな。



結局昨日は巧さんは帰ってこなくて、私は家にも帰らずに巧さん家から学校へ来た。


本当は今日学校を休もうかと思ったけれど、あの部屋に独りで居られる気もしなかったので仕方なく。


まあ、正直ひとりよりは柿崎とでも一緒に居た方がましだし。


「あたしでもって何かな?でもって」


「……柿崎サマといられて嬉しいナー」


「演技下手くそかっ」


むしろ何故私に演技力を求めるのだい。


「…でさ、話変えるけど」


「んー?」


「今日、帰り直行で良いよね?それとも一回帰る」


直行って…、

「…どこに?」


「…、あんた良い度胸してんのね」


「……サーセン」


怖いからその顔ヤメテクダサイ。

般若だ。


てか今日何かあったっけ?