幸せの残量─世界と君を天秤に─



どうしましょう。ちょっと萌え。


不謹慎とは分かっていつつも、弱っている巧さんが新鮮すぎて、ドキドキする。



思わず巧さんの顔を凝視していると、瞼が閉じられたまま近付いてきた。


「っん……ちょ、」


何すんだと思ってたら、頬から始まり鼻やおでこにキスを降らせてきた。


「っゃ…あの、巧さん?」


「ん……」


「たくみさんー……」


音も立てずに触れる唇は熱く、その熱が移るかのように私の顔は上気していく。


なぜ。

何故こんなことに…!