「淮翔!淮翔!ヤベーよ!」




「ん?何が?」





部活の準備をして、スパイクを履いている途中、慌てて来た遡良が長い廊下を指さした。




「6組で春川ちゃん喧嘩してる!」




「は?」





俺は、訳も分からないのに走り出していた。


履いていた左足のスパイクを脱いで、そのまま階段を駆け上がった。


教室のある廊下へ着くと、6組の教室から凄い音がした。


慌てて教室へ入れば、俺の机が倒されていて…


春川さんが倒れていた。



その春川さんを保健室へ連れていった。



その保健室には先生がいなくて…




必然的に俺が手当てすることになる。