「淮翔、淮翔って…コイツ起きる気配ねーべ?」




「ねーべなぁ」




ふふっ…幸せそうに寝てるや…。




「美ー羽っ!」




「わっ…び、ビックリしたぁ…」




3日前の彼はどこへやら、古典の授業はお休みタイムらしい彼は机の上で顔を伏せて寝ている。


そんな彼を起こそうとしているのは彼の隣の席の成瀬くんと前に見たサッカー部のお友達。




「なーに見てたん?」




「何でもいいじゃーん!次オーラル!移動!」




「へっ!ケチッ」




ブツブツ呟きながら自分の席へ戻って行った瑞希を見届け、また視線は彼へ…



っと思ったが…




「ん?」