キミが翔ける道

「高梨くん…?」




「うん。」




彼女の隣に腰を落とした。




「…部活は?」




「サボり…初めてだけど」




ははっと笑うと、彼女が横に倒してた身体を起こした。




「…いいの?」




「あー…うん。多分?」




「曖昧だなぁっ」




あははっと笑う彼女の笑顔を見て、胸がキシキシと痛んだ。




「告白…受けたの?」




サーっと俺達の間に風が通り抜ける。


言ってしまった俺の口。


胸が、痛い。




「…何で…高梨くんには関係ないじゃん。」




そう彼女の口から放たれた言葉を聞き、また風が俺達の間を吹き抜ける。



温もりが………


一瞬にして無くなった。