チャイムがなって学校が終わる。
自分のリュックに、
机の中に入れていた物を入れなおして
リュックを背負う。
「遥妃!」
呼び止められ、後ろを振り向くと
ちーちゃんが立っていた。
「あ、ちーちゃん」
千波だからちーちゃん。
幼稚園の頃から彼女はそう
みんなに呼ばれているらしい。
高校に入って知り合ったものの、
地元が同じことを知り意気投合。
地元で遊ぶことが多い友達だ。
「今日遥妃んち行っていい?」
「いいよ」
「優凪ちゃんいるの?」
「いるよ」
そういうと、ちーちゃんは
ニヤッと不敵な笑みを浮かべる。
「遥妃のお姉ちゃんにちゃんと
挨拶しなきゃね」
ちーちゃんのいう
お姉ちゃんとは優凪のこと。
ちーちゃんはこのネタで
私をからかうのが大好きだ。


