一応、こんなあたしだって、 ユリア様の好みは、 知っているつもり。 ユリア様の苦手な人参は、 細かく刻んで入れたし、 ユリア様の大好物も、 いくつか作った。 「起きないなぁ…」 どれだけ寝るのよ? このお姫様は。 「ん………」 あ、起きた? ユリア様の大きな瞳が、 ゆっくりと開いた―…。