「マリア〜これ、ここでいいのか?」
「え? あ、うん!! ありがと―」
おっとと…
そろそろ…かな……。
「ユウキ!!家に入ってて!!絶対、
覗いちゃダメだからね???」
「もうそんな時間か?わかった」
毎週土曜日の…昼過ぎには、
決まって“彼”が来る。
唯一この森に足を踏み入れる、
“城”からの使いである、
彼が―…。
だからあたしは、
ユウキを家に入れさせて、
絶対に覗かないように
言うんだ。
………もうこれも4回目。
ユウキも慣れたように家に入る。
初めは家に入れさせるのに
苦労したな…。
下手なことは
言えないから余計ね。

