俺様王子のお姫様

「高石優…」
自然と口から出る名前。
『ん?』
「あ…何でもない…」
秀と話そうとしても、
話題が出て来ない。
どうしよう…。

「鈴原」
悩んでる時に高石優は
私を呼んだ。
「お前一昨日の夜
俺の家にこれ忘れただろ??」
高石優の差し出した手を見ると、手の平にあったのは私の携帯ストラップ。
取れてたんだ…。
「ありがとう…」

『空?』
私は秀と電話してる事を
すっかり忘れていた。
「あ…ごめん…」
『彼氏?』
「違うよ」
『でも、一昨日の夜って』
聞こえてたんだ。
てか秀…誤解してる。