俺様王子のお姫様

―グッ…
「どこ行くの?」
私の腕をつかみながら
高石優は聞いてきた。
「どこって…1回帰って
学校行かなきゃ」
「病人放ってくんだ」
そう言われて胸が痛んだ。

「私はあんたの親じゃ
ないんだから。そんな事
親に言ってよ」
そえば高石優の親は?
「一緒に住んでねえし。
とにかく居ろよ」
あたしは腕を振りほどいた。
「私を振り回さないでよ…」
そう言うと高石優は立った。
そのまま高石優は
私に近づいてきた。
「な、何…」
私はつい後退り。

私は壁に追い詰められた。