お正月も
バレンタインも
春休みも
一緒に過ごした
ずっとそばに居られた

今日は入学式。
まだ八分咲きの桜を見上げて星流がため息を吐いた。

【2年生に…なったね】
「将来進む道を決めなきゃいけない学年になったねぇ…って何暗くなってんの―!!」

星流の背中に抱きついて一緒に桜を見上げた。

【一緒のクラスだったね】
「うん♪これからもよろしくね」
【また一緒に勉強しよ】

そんな可愛い事ゆわれたらキスしたくなるってばあ!大好き、と言って抱きしめた。

「カラオケでも行きますか♪」
【さんせ~い♪】

リボンを外してシャツの釦を3個くらいあけるとペンダントが顔を覗かせ、太陽の光を吸い込んで鈍く反射する。
大切なあたしの身体の一部だ。

【真雪】

星流があたしを呼ぶ
ただそれだけで
しあわせだった