布団からもっそり抜け出してベッドに腰かけると星流の寝顔が。
もう日付も変わってイヴからクリスマスへと呼び方も変わる。
すやすやと寝息をたてて眠っている星流にゆっくりと覆い被さる、なるべく体重をかけないように。
ああ
柔らかくてふんわりしてる肌だなぁ
すべすべで…白くて…ジャスミンの薫りがする。星流の肌はジャスミンと同じ白い花みたいだね。暗闇にぽっと咲いた紅い唇を舐めるようにみつめる。

サンタさん
お願いだから今夜だけあたしを許してください

心臓の鼓動が全身に伝わり小刻みに震えだす。冷えた空気を吸い込み息を止めて
星流の白い肌に咲いた紅い薔薇に
そっと
キスをした…




「ふわぁ~あ」
【お客さん居るのに】
「そうだよ、真雪ちゃん」

2人に責められて倉庫の方へ逃げた。
左手の人差し指を軽くくわえて夜中の秘め事を思い出す…

「真雪ちゃん!在庫管理お願い」
「…はぁ――い」

ふう…
浸るのは後にしよう。