ティッシュに涙と少しの残骸

日に日に星流への想いは募ってゆくばかり。今まで通り接してるつもりだけど星流に触れられたり、好きとゆう単語を聞く度心臓が大きく跳ねるから胸が痛い。
星流の片想いの相手の事は聞きたくないし星流も話してはこなかった。あたしに好きな人が居ないし自分だけ恋話するのも気が引けて言い出せないと思ってるんだろうな。


「最近星流呼び出し多いよね!告白されたいなぁ」

由紀がパックのお茶を飲みながら星流の席に座る。お昼休み、お弁当を食べ終え星流と話しをしていたら2年の先輩から呼び出され星流が教室を出て行った。

「由紀は好きな人居ないの?」
「まだ。真雪は?」
「…秘密」

居ると言って突っ込まれるのが怖かったから嘘を吐いた。

「由紀~、こっち来て」
「星流に結果聞いといてね」

ガタンと椅子を引いて星流の席が空く。あたしは初秋の空を流れる雲を頬杖をついて眺める。
今日も一緒
明日も一緒
ずっと一緒に居たい。“友達”ならずっと居られる。よっぽどの事がない限りは
恋人は些細な喧嘩で破局する事もあるし、やっぱり友達の方が良いのかな…?
予鈴が鳴ると同時に星流が戻ってきた。