ティッシュに涙と少しの残骸

「柊夜に何言われたの?」

解ってるけど星流の口から聞きたかったから。

【…告白されちゃった】

少し頬を紅く染めはにかむ笑顔に胸がきゅうん、と鳴いた。

「へぇー!もしかして付き合うの?」
【断ったよ、だって友達にしか見えないから】

可愛い顔してキツい事ゆうんだね。ま、そんなとこも好きだけど。

「星流にはあたしが居るもんね~っ♪」

ふざけて抱きついた。星流の柔らかい身体にドキッとする。

【ふふっ♪それに私好きな人居るし】




え?
好きな、
ひと?

「…知らなかった」

星流から手を離したら、あたしの右手を握って歩きだす。


【なんか恥ずかしくて真雪に言うタイミングなくてさ、黙っててごめんね】

星流に…好きな…ひと
繋いでる手がじっとりと徐々に汗ばんでゆくのが嫌でも判った。