ティッシュに涙と少しの残骸

始業式から３日過ぎ学校が中心の生活が始まった。授業中の内容はなるべく把握し、星流と勉強する時は主に予習に力を入れた。
今日もいつも通り星流と帰ろうと教室を出たら

｢真雪、ちょっと星流借りていい？｣

同じクラスで斜め前の席の柊夜から引き留められた。

｢シュウく～ん？星流に何する気ぃ？｣

ふざけて返したらちょっとムッとされ星流と話しをして

【真雪教室で待っててくれないかな。すぐ戻るよ】

柊夜と裏庭へ歩いて行く星流の後ろ姿を見送る。
もしかして
多分
これは
100パーセント告白だね

ズキン
また胸が痛くなる、と同時に柊夜に嫉妬した。夏の日差しがじくじくと肌に突き刺さる放課後。
星流の席に座って柊夜がフラれる事を願いながら待った。ぱたぱたと廊下を走る足音が聞こえてきた。あたしには判る、星流の足音だ。

【ごめんね！帰ろっ！】

ほらやっぱりね♪
鞄を持ち星流と並んで学校を後にする。