ティッシュに涙と少しの残骸

「暗っ!電気つけなよ」

ドアを開けたら暗闇に窓から見える星空と月。そしてベッドに突っ伏してる星流の背中。

【ほんとにごめんね…】

ポツリとか細い声で詫びる。そんな星流の脇腹をくすぐった。

【やぁっ!?ひゃははっ!ッ、やめてぇ~!!】
「もう謝らないでね」
【わかった!わかったぁ!】

くすぐる手を止め電気をつけた。着替えを持ちドアノブを掴んだら

【シャンプーはピンクのボトルのヤツね】

短く返事をし、先に入浴を済ます。ジェットバスが気に入って何回もやっちゃったし。広くて気持ちのいい空間につい長湯…
星流のお母さんに心配されてしばらく冷たいタオルで頭を冷やしてもらった。ポカリも一緒に貰い、部屋に戻る。

「次どうぞ~」
【…】

漫画に夢中になってる時は周り見えなくなるんだよね、星流は…
頭のタオルを星流の太ももに乗っけた。

【やっ!?冷たっ!】
「お風呂どうぞ」

髪をがしがし拭きながら星流を促す。

【びっくりしたよ~。ジェットバスどうだった?】
「何回も遊んだ」
【私もよくやる】

星流に笑顔が戻ってほっとする。