ティッシュに涙と少しの残骸

【一人っ子だよ】
「えっ…。じゃあ彼氏…さん?」

みるみるうちに頬が真っ赤に染まって、ついでに耳まで真っ赤になってった。

「ごめんなさい!!失礼しました!」

ダッシュでキッチンから飛び出して階段を一気に昇ってドアを閉める音が私たちの耳に届いたら猛がため息を吐いて私に飲み物を頼んだ。

『ナイスキャラだな』
【ポカリでもいい?由紀の寝起き初めて見た】
『星流の家に泊まるのは初めてなのか。あ、サンキュ』

猛に由紀の話をしていたらバタバタと階段を降りる足音が近づいてきたのでふたりでそちらを見た。

「星流ごめんね、由紀すごい寝起き悪いの!彼氏さんもごめんなさい!星流また学校でね!」

重そうに荷物を持って慌てて玄関から出てっちゃった…