「…る…星流!お客さんよ。いつまで寝てるの!?」

お母さんの小声だけど刺されるとグサリと痛い攻撃に私はしぶしぶ目を開ける。

【え~?誰よぉ…】
「ほら、いい加減起きなさい。お昼過ぎてるから。ご飯は冷蔵庫に入ってるから由紀ちゃんと食べなさいね」

左手で頭を掻いたらてお母さんがバッグを持って部屋を出て行った。気持ち良さそうに眠ってる由紀のそばを足音をたてない様に紺のギンガムチェックのパジャマのまま玄関へと向かった。
しかし誰なんだろう?階段を降りてくと玄関に立っている足が見えた。見覚えあるスニーカー。

『なんだよ。まだ寝てたのか!?』
【休みなんだからいいじゃない。まぁ上がってよ】

手招きして猛をキッチンへ案内する。冷蔵庫を開けて素麺とポカリと昨日の夕飯の残った唐揚げを出した。