ティッシュに涙と少しの残骸

星流からのメールで目覚めた。いつもなら自然と起きるのに楽しみで仕方ない星流からのメールで今日は起きた。蒸し暑い部屋の空気の中をベッドから立ち上がり窓を開けるとまぶしい太陽が初夏の光線をアスファルトに向けて放っている。
今日は暑くなりそうだから水色のタンクトップに濃紺のシャツを羽織っていつもの河原へと足早にでかけた。
こんな時車があればいいのに、歩きながら頭を掻いてそう思った。大学を卒業してからと母さんに言った手前いまさら変更する訳にもいかなくて。仕方ないか…
いつもの自販機でカフェオレを2つ買い飲みながら歩いてゆくと向こうから白い人影が現れた。

【おはよっ!】

初夏の日差しに負けないくらい眩しい笑顔で俺の目の前に居る星流になんだか照れた。

『…おう、おはよ』

カフェオレを渡し並んで歩く。ありがとうと言われて星流も飲みながら歩く。真っ白なふんわりしたスカートはフリルとリボンが可愛らしく星流にとても似合っているし、白のブラウスもボタン部分に縦にフリルがあしらわれていて品よく襟までボタンがしめられていた。