ティッシュに涙と少しの残骸

あまりにも簡単な答えに拍子抜けしてしまった。

『それだけ?』
【それだけ】

ポンッとクッションを投げて俺の膝に当たりころりと転がった。

【私の話はおしまい。次は猛だよ】

美葉のことを中心に星流に謝る。侑一の愚痴を星流にゆうつもりはなかったけど思わず口が滑って言ってしまった。すると星流は考え込んでポカリの蓋を閉めてから俺の顔を見上げて微笑み

【じゃ今度ショッピングでたくさん買ってもらっちゃお!】
『はいはい、お姫様』
【じゃあ明日に決定ね♪】
『かしこまりました』

ふざけてるのがなんだか可笑しくなってきて星流が俺の肩を叩いて笑ってる。しかも腹を抱えて大袈裟に。

『星流、笑いすぎ。そんなに面白いかぁ?』
【だって猛の真面目な顔変なんだもん】
『ひでぇ』

金曜の夜はこうして過ぎていった。