穏やかに微笑む星流と桜がマッチして胸がきゅっと苦しくなった。

『そうだな、彼処の桜は毎年見てるから今年は一風変わっててもいいよな』
【そんなに代わり映えしないと思うんだけど】


ぐう~~~~…


【…は?】
『………腹減った』

星流がぷっ、と吹き出しお腹を抱えて笑い出した。

『何も食べてくるなって言っただろ~!?』
【ごめん、ごめん。お弁当作ってきたから食べよ】

レジャーシートを広げてお弁当と水筒を手際よく準備する星流。ちー助は走りたくてウズウズしてるのを察していたけど今は俺の腹の虫が優先だ。