病院には受付を済まして受診待ちの老人や具合が悪そうな子供を抱いてる母親、松葉杖を横に置きだるそうに欠伸をしている茶髪の兄ちゃんらが各科で呼ばれるのを今かと待っている。
母さんと手を繋いで歩く将の後ろを俺はドキドキしながらついていく。兄さんがどうしたんだろう。さっきから胸がざわざわして落ち着かない。
エレベーターに乗り地下行きのボタンを押した母さんの顔が苦しそうに歪んだ。
「ねぇ、お母さん。どこに行くの?」
「これから行く場所は特別な所だから静かにしてね」
将は不機嫌そうに返事をして俯いた。胸のざわざわが更に大きくなってきてなんだか怖くて不安で押し潰されそうだ…
ポーンと音が鳴りエレベーターのドアが開くと父さんが待っていた。
「こっちだ」
白衣の父さんを初めて見た。
母さんと手を繋いで歩く将の後ろを俺はドキドキしながらついていく。兄さんがどうしたんだろう。さっきから胸がざわざわして落ち着かない。
エレベーターに乗り地下行きのボタンを押した母さんの顔が苦しそうに歪んだ。
「ねぇ、お母さん。どこに行くの?」
「これから行く場所は特別な所だから静かにしてね」
将は不機嫌そうに返事をして俯いた。胸のざわざわが更に大きくなってきてなんだか怖くて不安で押し潰されそうだ…
ポーンと音が鳴りエレベーターのドアが開くと父さんが待っていた。
「こっちだ」
白衣の父さんを初めて見た。



