「猛…猛…起きなさい」
『あと5分…』
「翔に会いに行くから起きなさい」
いつもならうるさいくらいに声を張り上げて起こすのに今朝は今にも消えそうなくらい弱々しい声だ。
『兄さんに会いに…?』
身体を母さんの方へ向け寝惚け眼をこする。
「昨日…ね、患者さんに…」
声が掠れて涙をこぼして泣く母さんに俺は飛び起きてベッド付近に投げてあったジーンズに脚を通した。タンスを開け、ナイキのネイビー色のパーカーを被る。
『母さん、大丈夫?落ち着いて…』
「…行くわよ。学校には連絡しておいたから」
玄関の鍵をかけ車へと乗り込む。将は先に乗っていておにぎりを食べていた。
「たけ兄ちゃん、食べる?」
助手席から鮭を渡してくれた。
『ありがとう。将のは何味なんだ?』
「ツナマヨ!はい、カフェオレも」
まだ眠そうにしてる将はあくびをしながらおにぎりをぱくつく。
一体兄さんに何があったんだろう。車は病院へと走り出した。
『あと5分…』
「翔に会いに行くから起きなさい」
いつもならうるさいくらいに声を張り上げて起こすのに今朝は今にも消えそうなくらい弱々しい声だ。
『兄さんに会いに…?』
身体を母さんの方へ向け寝惚け眼をこする。
「昨日…ね、患者さんに…」
声が掠れて涙をこぼして泣く母さんに俺は飛び起きてベッド付近に投げてあったジーンズに脚を通した。タンスを開け、ナイキのネイビー色のパーカーを被る。
『母さん、大丈夫?落ち着いて…』
「…行くわよ。学校には連絡しておいたから」
玄関の鍵をかけ車へと乗り込む。将は先に乗っていておにぎりを食べていた。
「たけ兄ちゃん、食べる?」
助手席から鮭を渡してくれた。
『ありがとう。将のは何味なんだ?』
「ツナマヨ!はい、カフェオレも」
まだ眠そうにしてる将はあくびをしながらおにぎりをぱくつく。
一体兄さんに何があったんだろう。車は病院へと走り出した。



