執事と共にお花見を。

「……咲くかしら」

「貴女が、望むなら」

「貴方が、叶えてくれる?」

「出来る限りのことはいたしましょう」

「……じゃ、きっと大丈夫ね」


ようやく、葉が出てきてはいるが、花びらは、勢いを緩めることなくひらひらと、いつまでも舞い落ちていた。