「好き」が言えなくて



そんなことを考えていると、手が何かに触れた。


称くんが私の手を握っていた。



心臓がバクバクなった。


称くんの顔を見たらこっちを見ていて、目が合った。


さっと目をそらした。


き、緊張する!!


称くん、なんで見てるの?


恥ずかしいよ…



ずっと目をそらす私に

「なんで目、そらすの?」

って言った。



「え?そらしてないよ?何となく…こっち見てる…」


なんて嘘をついて誤魔化した。


「じゃぁ、こっち見てよ?」


「え?な、なんで!?」

もう無理!!


「なんでも。いいから、早くこっち向いてよ?」


「…う、うん。」

もう断りきれなかった。