でもまぁ、ぶっちゃけると。彼女は、特別美人いってわけではないと思う。

...でも、どこか人を寄せつけるような雰囲気が合って。あの小動物のような瞳で見られれば、大抵の男は、レジ袋に商品を入れる彼女の顔を二度見している。



その男の脳内で彼女が笑ってるのかと思うと、腹立つけどさ。――魅力的なのは激しく同感だ。


だって俺も、その笑顔にやられた一人だしね。



『ちょ、佐原くん。めっちゃ無表情だよ。ちょっと怖い』


「えー、元から元から」


『いや、さっきまではナチュラルな無表情だったもん。今はダークになってる』


「...全然わっかんねぇよ」


『うふふふふふ』


「...サ○エさん?」


『よかったー。
わかってくれなかったら
私、凄い虚しかったよ』


「...そりゃぁ、ヨカッタ」