「…。いいよ。一人で帰れるから」 それより、ヒサシは、蒼衣ちゃんを送ってあげなよ。 「何言ってるんだよ。一人じゃ危ないだろ?」 諭す様に、私を見る。 そういう心配は、女友達にするんじゃないよ。 彼女にしてあげるんだよ。 そう言ってやろうかと、思っていると、 「私たち、帰るね」 蒼衣ちゃんが、言ってきた。