「蒼衣は、ヒサシがずっと好きだった女だもんな~」 「蒼衣も、ヒサシが好きなんだよなぁ」 部屋に戻って、入ろうとした瞬間、そんな会話が聞こえてきた。 何でよ! こんな騒がしいカラオケボックスで、何でここだけ静かなのよ。 だから、聞かなくていい会話が、聞こえちゃったじゃない。