まったく、由羽ってば。

“コンパしよ”なんて、嫌よ。


ヒサシは、絶対に誘わないから。



お店を出てから、数十分、そんな事ばかり考えていた。


「さっきの子、花の友達なんだ?」


そうヒサシに話しかけられ、それまで全く会話をしてなかった事に気付いたのだった。