「い、いや。別にもういいけど…」


ヒサシはまるで、拍子抜けした様だった。


「だからね、私たち、ずっと友達でいようね。ずっと…」


これが、今の私の精一杯の告白。


“好き”って言う代わりの告白。


「友達…」


繰り返す様に、ヒサシが言った。


「うん。そう、友達。いいでしょ?ヒサシ…」