告別式は滞りなく行われた。
式の最中、一度もレオナルドは泣かなかった。
目も腫れていない。
泣いていないんだ――
レオンは何かしらの決意に満ちたようなレオナルドの瞳を見た。
「…隊長」
隣に立つ、副隊長のリースが不意に小声で話しかけた。
「なんだ?」
「第1番隊隊長さんって…信用出来ますよね?」
第1番隊隊長は兵士隊隊長、兵士隊司令長官も兼ねている。
「なんだ、いきなり。当たり前だろう」
「…ですよね」
「どうした?」
「1番隊隊長…サワードさんが暗殺って言ってたんです。でも、ザックさんずっと病気の説明を……」
長い用紙を読む、ザックにリースの瞳が移る。
つられて、レオンもザックを見た。
「サワードさんを信じろ。俺たち兵士隊が一番に信じるのは、隊長だ」
「はい!」
ザック……。
ザックは暗殺ってことを知ってるのだろうか。
やはり、病死だと思っているのだろうか。
どちらにしろ、暗殺犯は調べる必要がある。
絶対、捕まえてやる。
兵士隊第5番隊隊長の名にかけて。


