由希は笑顔でこっちに近づく

「桃奈!俺・・・お前のこと諦め切れなかった・・・だからよろしくな」


あのときと同じ香水
あのときと同じ笑顔


「どうして?昨日言ったじゃん」


「まぁまぁ・・・よろしくね」


なにかを楽しむような笑顔
きっと諦めきれないのは



「知り合い?」

「・・・元彼」


静かに響きわたる声


ちーくんは固まってしまった